Wan2.2 Fun A14B Control Cameraの使い方|ComfyUIでカメラコントロール

この記事では「Wan2.2 Fun A14B Control Camera」について、概要と使い方を分かりやすく整理します。基本的には「Wan2.2 Fun A14B Control」に近いモデルですが、本モデルは専用ノードを使ってカメラモーションを操作できる点が特長です。
まずはComfyUIのテンプレートを動かして全体像をつかみ、そのうえでカメラモーションの設定と調整のポイントを確認していきましょう。
Wan2.2 Fun A14B Control Cameraとは
「Wan2.2 Fun A14B Control Camera」は、生成中のカメラ挙動(視点・移動・回転)を明示的に制御するための仕組みです。モデル任せのプロンプト指示だけに頼らず、あらかじめ設計したカメラモーションを条件として与え、動画を生成します。
対応解像度は他のFun系モデルと同じく[512, 768, 1024]に対応しています。
動画はWan 2.2系と同様にFPS16で、最大80フレームです。
ComfyUIのテンプレート「Wan 2.2 14B Fun Camera Control」を見てみる
まずはテンプレートから「Wan 2.2 14B Fun Camera Control」のワークフロー例を確認しましょう。
テンプレート一覧を開き、左側メニューのGENERATION TYPEからVideoを選択します。
動画関連のテンプレートが表示されるので、「Wan 2.2 14B Fun Camera Control」を選択します。
テンプレートを開くと不足しているモデルが表示されます。指示に沿ってダウンロードすれば、そのまま実行できます。カスタムノードが不足している場合はInstall Missing Custom Nodesからインストールしましょう。
「Wan 2.2 14B Fun Camera Control」で使用するモデル
テンプレートでは以下のモデルを使用しています。
Diffusion Model (High) Diffusion Model (Low) Text Encoder VAE Lightning LoRA (High) Lightning LoRA (Low)ComfyUIテンプレート「Wan 2.2 14B Fun Camera Control」用インプット素材
インプットに使う画像は、次のリンクページの中ほどにあるのでダウンロードしましょう。
ComfyUIテンプレート「Wan 2.2 14B Fun Camera Control」のノードについて
このテンプレートには通常版とLightning4StepsLoRA版の2つのワークフローがあります。✅読み込んだ直後は通常版になっています。
基本の構成は「Wan 2.2 14B Fun Control」のワークフローと近いため、ここでは新たに追加されている「WanCameraEmbedding」ノードに絞って解説します。
WanCameraEmbeddingノードについて
「WanCameraEmbedding」ノードはカメラモーションを設定するノードです。以下の各パラメーターの役割を確認しましょう。
- camera_pose:カメラのモーションパターンを選択します。
- width/height:動画のサイズを設定します。
- length:動画の長さをフレーム数で設定します。
- speed:カメラモーションの速さを設定します。
- fx/fy:カメラの視野角・奥行き感を設定します。
- cx/cy:カメラの中心点を設定します。
カメラのモーションパターンは以下の通りです。
- Static
- Pan Up
- Pan Down
- Pan Left
- Pan Right
- Zoom In
- Zoom Out
- Anti Clockwise (ACW):反時計回り
- Clockwise (CW):時計回り
✅cx/cyは基本はデフォルトの0.5を使いましょう。cx/cyを動かすと中心点がずれて、場合によっては画面酔いしやすい動画になりやすいです。
ComfyUIテンプレート「Wan 2.2 14B Fun Camera Control」の使い方
では、ワークフローを使っていきましょう。ここではLightningLoRA版を例に手順を追います。
- ダウンロードしたインプット画像を「Load Image」に読み込みます。
- モデルが正しく読み込まれていることを確認したら、「Run」ボタンで実行します。
しばらく待てば次のような動画が生成されます。
生成結果
公式ワークフローをカスタムする
今回も公式ワークフローを実用向けにカスタムします。基本的にはDCAIで公開しているWan 2.2 Fun系統のワークフローと同じです。このワークフローを実行すると以下のような動画を生成できます。
ワークフロー生成例
ワークフローは、前回の記事で紹介したWan 2.2 14B Fun Control-Trajectory Control用のワークフローがベースです。ワークフローやインプット素材はPatreonで公開しており、有料サポーター様のみ閲覧・ダウンロードが可能となっています。
その他の生成例
「WanCameraEmbedding」の設定を変えていろいろ試してみましょう。以下は生成の一例です。
Zoom Inを使った例
Pan Upを使ってドローン撮影風の例
低品質な例:参考画像にない要素(この場合は猫)を使うと意図しない低品質な動画が作成される場合があります。
個人的な使用感としては実写の場合はわかりませんが、イラストスタイルの品質は良くありませんでした。シンプルなカメラワークであればなんとか使えますが、動きのある動画にしようとすると、すぐに破綻しキャラクターの一貫性がなくなります。
まとめ
「Wan2.2 Fun A14B Control Camera」は、カメラの動き(視点・移動・回転)を条件として与え、狙ったカメラワークに寄せて動画を生成できるモデルです。
まずはComfyUIのテンプレートで動作確認を行い、パンやズームなどのモーション種類と、主要パラメーターの効き方をつかむと理解が早まります。
- 無理に動かしすぎない:激しい動きや参考画像にない要素の追加は品質を落としやすいので、控えめな指定から試す
- 中心点は基本据え置き:cx/cyはデフォルトを基準にし、画面酔いしやすい挙動は避ける
- 設定は少しずつ調整:speedやfx/fyを小さな幅で変え、目的の奥行き感と動きに合わせる
カメラワークを入れたい一方でキャラクターの一貫性が崩れやすい場面もあるため、まずはシンプルな動きから試し、必要に応じてカスタムワークフローで調整していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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